くるみ保育園

ちいさくあること

正面外観

間口はおよそ3メートル、奥行はおよそ9メートルの、可愛らしい園舎です。

じぶんでつくる

塀におはじきを埋め込む、こどもたちのワークショップの様子です。

こどもたちの作った塀

楽しい雰囲気に、草花が彩りを添えます。

保育室

間口の狭さが、おちつきを生む生活空間です。床と壁は、大阪産の杉板を使用しました。

階段とキッズキッチン

ガラス張りで両室の視界を通して、狭い印象を和らげました。


ちいさくあること

世の中の保育所建築はスケールあ大き過ぎるように思います。5歳児の平均身長は106cmほど。未満児のみの認可保育所である「くるみ」の子どもたちは、さらに小さいのです。

大人の半分ほどの彼らに大空間はそぐいません。間口3m、奥行9m、天井高2.25m。

筒状の小空間はとても落ち着きます。

2階のキッズキッチンでは1歳児からクッキングが行われますが、階段を上手に上り下りするさまを見れば、それが生活の一部となっていることが分かります。

大阪府の補助金制度である「一園一室木のぬくもり推進モデル事業」により、地場の木をふんだんに使った、優しさに満ちた園舎です。


名称:特定非営利活動法人くるみ会 くるみ保育園

工事種別:新築

建築場所:大阪府東大阪市

延床面積:91.47㎡

構造・規模:鉄骨造3階建

園児数:-

掲載:『建築ジャーナル』2020年7月号第1306号(こども施設特集)

その他:大阪府環境農林水産部「一園一室木のぬくもり推進モデル事業」採択